みなみあそくらしめぐりのこと



 「みなみあそくらしめぐり」は、南阿蘇の来訪者・住民・環境の3つを同時に元気にする社会起業 プロジェクトです。実行委員会は、南阿蘇村商工会の中におかれています。

 南阿蘇村商工会(熊本県阿蘇郡)では、2007年より試行錯誤しながらこのプロジェクトを進めてきました。 それまでやってきた個別商工会員の店舗をPRするだけでなく、もっと地域自体を理解してもらわなくては、 私たちの基盤そのものが危ないという危機意識が当初からありました。

 阿蘇は年間およそ1800万人近くもの観光客たちが訪れているそうです(熊本県観光統計)。 しかし地元に暮らしている私たちにはあまりその実感がありません。それどころか年々山野は荒れ、 人家は少なくなり、地域コミュニティを維持していくのが大変になってきているのは、日本のどこの 地方とも変わりありません。

 やって来る人たちは阿蘇で元気を取り戻しているのに、阿蘇の人たちはどんどん元気をなくしている―  この不均衡はどうして起こるのかを考えました。気づいたのは、やって来る人たちと、暮らしている 人たちとをつなげるシステムがない、ということです。

 阿蘇を何度も訪れる人びとがたぶん楽しみにして来るのは、あか牛たちがのんびり草をはむ広大で 美しい草原の景観や、そこに暮らす可愛らしい山野草や生き物たちを眺めることではないでしょうか。 しかしこの美しく貴重な自然は、実は阿蘇という厳しい環境のなかで地元の人びとや牛馬が力をあわせて 生きてきたことによってできた「結果」なのです。阿蘇は人びとが野焼きや放牧、採草といった「くらし」を 長く続けてできた広大な「里山」であり、逆に言えば阿蘇の人びとが元気をなくしてしまったら この貴重な自然や景観もなくなってしまうのです。このままでは、来訪者・住民・環境の誰のためにもなりません。

 そこで、阿蘇を訪れる人たちの元気を、地元の元気につなぐための実行委員会をつくりました。 仕組みはこうです。南阿蘇で体験できる貴重な「くらし」のプログラム、しかもできるだけ健康にいいもの(適度な 運動やヘルシーな食事)、地産地消にこだわったものを用意します。 来訪者がそれを体験したり食事したりすることでお金が参加者に入ります。その売上げから少しずつ みんなのお財布(みなみあそくらしめぐり基金)に入れてもらいます。そしてそのお金を地元のために使うの です(例えば野焼き支援とか学校への講師派遣など)。

 来訪者が来ることで集まったお金や応援の声を循環させて地元に還元する。地元はそれで元気になり、 結果として環境が保全できて、それでまた来訪者も来て楽しむことができる、という持続可能な循環社会を 目指すのがこの実行委員会の究極の目的です。

 ですから私たちの集まりは観光協会でも商工会そのものでもありません。会員ではなく、南阿蘇そのものを 元気にするためのプロジェクトであり、趣旨に賛同する者が職種に関係なくその都度参加します。南阿蘇にはさまざまな人たちが いますから、各人がそれぞれできる形で参加します。お金を集める方法も旧来の ような一方的な善意による寄付ではなく、健康にも環境にもいいものを買って頂くわけですから、 双方にとってプラスになると思います(とはいえ、純粋な寄付金も募っています)。来訪者の 心身の健康、住民の生活経済、環境と景観保全の3つの問題を同時に解決するためのプロジェクト、 どうか楽しみながら「参加」して頂ければと思います。みなさんの楽しみが、みなさんのためにも、 南阿蘇のためにも力になります。

みなみあそくらしめぐり実行委員会

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特定非営利活動法人(へむけて準備中)みなみあそくらしめぐり実行委員会
〒869-1503 熊本県阿蘇郡南阿蘇村吉田1488-1(南阿蘇村商工会内)
電話 0967-62-9435、FAX 0967-62-9462、メール kurashimeguri@yahoo.co.jp